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養護と教育

 幼い子どもが、周囲に関心を抱き進んで学ぼうとするようになるには、自分が愛されているという自己肯定感が欠かせません。でも、自分だけでその肯定感が育たないとすれば、身近な保育者から大事にされていると実感できるような移し替えが大切です。それが、保育の日常における養護と教育の一体性です。

保育の質向上を目指して2009年に改定された保育所保育指針、そこでは保育と家庭支援のつながりを強調する一方、子どもの発達過程に基づく基本的な保育観は変えませんでした。特に、保育所の特性である養護と教育の一体性、保育者は子どもの心をしっかり受け止め、応答的な関わりなど人格を有する存在として、その育ちを支える取組み、それが保育です。

処が、消費税を担保にした「子ども・子育て新システム」から、待機児解消のため多様な主体の保育参入が課題となり、そこから理念や目的より方法論やマニュアル優先の保育になることが危惧されていました。その後、この問題は幼保一元化などこども園の推進により決着しましたが、その幼稚園の教育要領は養護を除いた就学前教育を看板に掲げています。

一方、保育指針では子どもの生命の保持や情緒の安定を図る保育者の関わりを養護とし、教育は子どもがすこやかに成長し、活動が豊かになるための発達援助として「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5領域に構成しています。

処で、養護と教育の具体的なあり方は子どもの育ちとともに変化しますが、その関係は表裏性を伴う普遍的なものです。即ち、保育者による豊かな養護が充たされていれば生き生きした意欲に基づく具体的な活動が展開され、自己充実感から自己課題性の芽も育ちます。

そして、その活動を見通した保育者による配慮された環境の下、それらを言葉にし概念化する保育過程から、思考する世界が広がるのです。それゆえ私達は、子どもの意欲や具体的な体験を無視した積込み教育では、真に理解する力が育たない事を自覚すべきですね。






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