異文化を知るために学んでいること






4月より「英語を用いた生活体験」を進めています。その内容は英語コミュニケーションを用い遊びながら学ぶというものです。
この活動を進めるために正職員フルタイムで毎日、勤務する英語講師を採用していますが、すっかり定着をしてきました。アメリカ、テキサス州で幼少期から育った女性、ジュネーブ大学出身で国際会議の通訳などを勤めていたバックグラウンドのある日本人女性などがその任にあたっています。

当園では この活動のために「English Class」という空間を作り、園の資源である他の「モンテッソーリメソッドルーム」や「同じ敷地内の悠々デイサービスの高齢者の方々との世代間交流」などと同様に「行きたい子どもは誰でも行ける」ということで行っております。すなわち、英語のクラスだからと「特定負担額(課外活動費)」を通常の保育料と別で徴収をするということはしておりません。

理由は単純で、認可保育園というのは「国、地方自治体」が子ども達に「税金」で「より良い教育、保育のためにその時間を保障している」のに「別料金」で保育、教育を行うというのはその時間は「はたしてどこに行ってしまったのだろう・・・・」という「ハテナ ?」な状態に繋がってしまうと考えたからです。


「異文化を知る」ために「英語」を用い、遊びや生活することを導入したいきさつにはいささか考えさせられる事例がありました。

それは昨年度、横浜に遠足に行った時のことです。相模原と違い、たくさんの外国の方が観光や仕事で滞在されていましたが、肌の色、瞳の色の違いがある人々をみて「ガイジン〜、ガイコクジーン」とふざけ半分で子ども達が言葉を投げかけている場面がありましたが、これは異国の人との距離があるための子ども達の素直な反応だったのです。

身近に異文化があり、言葉を用いることができれば同じような場面でも違う反応に人はなっていきます。
ただし、大人なった時の日本で育った日本人の英語力に、「就学前」時代の英語学習での取り組みが寄与している報告は厳密にはなく、また、子どもでビジネスをされている英語会社の方々の宣伝のように、「英語のシャワーを浴びれば云々。。。」とそこまで単純なものだとはとても思えません。

そのため、「異文化を知る」ことそのもののほうが単語を覚えることより英語の言葉の使い回しができることよりも最重要であると考えています。それでも子ども達は英語圏で有名なドクタースースの絵本をみたり、TELL ME A STORY などのカードゲームをしたり、ネイティブの英語講師の発音を聞いたりしながら英語耳、リスニング力を日進月歩に上げていく姿をみて取れます。

そして、教材は絵本や、壁に貼る文字、数、地理などの紙媒体の教材だけでなく、おもちゃや食べ物、「異文化」のリアルなものがあればもっと興味を持ち、もっと調べたく知りたくなります。感謝祭で七面鳥を一緒に食べたり、いままさに行っているアメリカの「独立記念日ってこんなことするよ!」とお話したり、なるべく「ありがちな原色いっぱいの英語ビジネスの教材」で学ぶのではなく、「本物の教材や実際の体験で異文化を知る」という方法で学びを行っていく理念です。そして、車座になりサークルタイムでいろいろなことを異文化コミュニケーションで話しあい、発表し、自信を持って英語を使ったコミュニケーションが分かるようにしていきます。

ただし、当然ながら個人個人、一人ひとり覚える速度、学びへの興味は違います。そのため英語講師は アダプティブラーニング(適応学習)という視点に立って、子ども達に向き合っています。近年有名なアクティブラーニング(能動的、体験的学修スタイル)も大切ですが、レベルが到達していない子どもを拾うという優しい視点に立った「アダプティブラーニング」という言葉が私は好きです。

また、当然ですが、この広い世界は「英語」圏の世界だけではありませんのでもっと視野を広げることが必要かもしれませんが、最初に触れる日本以外の異文化を足がかりにして世界をもっと広げていけるように願っていることは言うまでもありません。少なくとも子ども達は「遊び」を媒介にすれば異文化のことでも興味を深め、活用する可能性を大人よりも多く含んでいます。


今後も工夫をしながら続けて参ります。















毎日の食事についてはこちらをご覧ください。どうぞこちらで公開しています。



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